子供とかかわる仕事

  皆さんが図書館を利用するのはどんな時でしょう?私が図書館司書になる前に図書館を利用したのは、読みたい本が書店になかった時や受験勉強をしたい時でした。

 図書館を利用したのが中学生になってからだったので、司書になるまで私は児童書のコーナーへ足を踏み入れたことがありませんでしたし、「おはなしかい」と呼ばれる児童向けの行事が図書館で行われていることも知りませんでした。

 子供の頃から図書館を利用している人には当たり前のものかもしれませんが、そうではない人には「おはなしかい」は図書館司書のお仕事としてはあまり想像できないものではないでしょうか。実際、私は司書になってからこの「おはなしかい」を担当しなくてはならないことに驚きました。

  「おはなしかい」とは乳幼児や小学生を対象に絵本を読み聞かせるというものです。このようなお仕事はどちらかというと保母さんや幼稚園の先生の仕事のようなイメージがありませんか?図書館では子供たちにより身近に図書館を感じてもらうためにこの「おはなしかい」を企画しているところが少なくありません。

 もちろん図書館にもよりますが、公共図書館や学校図書館であればどの図書館にも子供向けの企画が必ず一つ二つは存在します。

 これも司書としてのお仕事の一つですから、当然のことながら子供が苦手だからといってこのお仕事をやらずにすませることはできません。

  更に、夏休み冬休みともなれば学校から出ている宿題をやるために小学生や中学生が図書館に殺到することもあります。すると、自由研究についての相談から調べものにいたるまで、多種多様な質問を毎日受け続けなくてはなりません。

 子供たちは要領よく自分の知りたいことを質問することができない場合が多いですから、上手に何が知りたいのかを聞き出してあげるところからが、もう図書館司書のお仕事となります。

 ただし、相手が子供だからといって何から何までやってあげてもいけませんし、わがままを許してもいけません。もちろん、子供だからといって適当な応対をすることももってのほかです。

  これら子供を相手にしたお仕事ももちろん図書館司書の重要な仕事の一つですから、子供が苦手だからといって避けて通ることはできませんし、逆に子供が好きだからというだけで上手に子供の相手ができるというわけでもありません。

 図書館司書には、本の知識はもちろん、図書館にやってくる子供たちと正しい姿勢で向き合うことが要求されるのです。

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